足がグリグリ動き、口あたりからは泡がチョボチョボ。
その姿は、映画「エイリアン」と「遊星からの物体X」を思い起こさせる。
「エイリアン」
「遊星からの物体X」
まず長男に見せると、「近くの池に逃がしてあげたら」と。 それ、淡水だから無理と思います。
次男は「塩水に入れてペットにしよう」。 娘「うへー。怖い怖い」
妻「だめだめだめ。私には料理できない」と尻込みしている。
ということで、このエイリアンを絶命させ食糧にする使命は私の役となった。
それにしても大きすぎてそのままだと鍋に収まらない。 足をひとつづつ、ハサミで切ることにした。
「ごめんね。カニくん」 と言いながらバチッと切断。 するとカニくんは、イタタタタというようなに目になったような。
カニのハサミもハサミで切る。申し訳ない、こっちは金属製なのですよ。 切られた足は一瞬、うごめく。
足とハサミを失ったカニは、一センチほど出ている部分をあちらこちらと動かしている。
私は妻に「すごいすごい。見て見て」と呼ぶ。
妻は、一瞥しただけで「ギャー」と叫び 「ガマカエルみたい」 と隣の部屋に逃げ込み唸っている。
私はお湯を沸かし、足を投げ込み茹でた。 別の鍋では胴体部分を二つ茹でる。
ということで、夕食は豪勢な茹でカニとなった。
私と長男と次男は「うまいうまい」としゃぶりつくが、 妻と娘は、カニの動く姿がトラウマになったようで手をつけない。
こんなことで、食べられないような繊細さだと、いざという時、生きていけないだろうなあ、などと思いながら、
私はエイリアンからカニみそをすくって食べた。
うまい!!
竹松さん、日本海のカニ、とっても美味しかったですよ。
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ほとんど勉強していないくせに、大学に行きたいらしい。
先日、センター試験なるものを受けてきた。
今の受験のシステムは、私らのころと大分違う。
センター試験で自分が取った点数を勘案してから、受験する大学を決めてもいいらしい。
長男は「現国」だけが、できたという。
報道によると今年の「現国」は、とても難解な出題がされたそうで、
結果的に長男は「現国について自分の偏差値が上がる」ということで喜んでいた。
他の教科、例えば数学などは、そうとうに低い偏差値だ。
それでも「受験する学部に関係ない」ということで問題ないらしい。
要するに彼には「捨てている科目」も多い。
私は「現国が難解」ということに興味が湧き、
息子にセンター試験の問題を持ってきてもらいやってみた。
1門目の長文読解、『鍔』(刀のつば)を引き合いにして、
日本の伝統文化や歴史について考察している評論なのだが、訳が分からぬ文章だ。
そもそもこの著者は、「人にものを伝えるため」に文章をつづっているとは思えない。
「私は頭がいい。私の難解な文章についてくるならついてこい」というような態度で、
文字が続いていく。
まあ、私がバカだから、ついていけないだけかも知れないが。
ともかく、難しい。読むのが嫌になる。問題の意味もよく伝わってこない。
長男「全ての科目の一番最初が、この難解な問題だから、
精神的にもキツク感じる受験生が多かったんじゃないかなあ」と言う。
私は、30分ほどで問題を解くのを止めた。
この難解な問題を解いていくのは、付け焼刃の勉強ではできないだろう。
読書が好きで、普段から評論などの文章に触れていないと無理だ。
私 「こんなイジワルナ問題、よくできるねえ」
長男「なんだか、国語だけは昔から強いんだよね」
私 「それは、たぶん幼いころから図書館にしょっちゅぅ連れて行っていたからかもね」
長男「そうだね。よく図書館行っていたね」
長男が保育園に通う4歳か5歳の頃、
ファミレスのメニューに書いてある文字をスラスラと読むのに驚いた。
その時長男に訊いた。
私 「どうして教えていないのに字が読めるの?」
長男「テレビで文字がでるでしょ。あれで憶えたんだ」
なるほど・・・・。
うるさいほどにテロップが入っているテレビ番組、それが影響しているとは。
その後、小学1年でハリーポッターを読んでいたのもビックリした。
母親が家を出ていき、私が離婚したことで、
息子は、より本の世界に逃げ込んでいった、ということもあると推測する。
自分ではどうにもできない現実。本を読んでいる間だけは、そこから逃避できる。
そのつらい時期から、10年余りが経過・・・・・。
「本が好き」で「読解力がある」というのは人生を豊かにしてくれるだろう。
書籍は、簡単に「他の世界」に連れて行ってくれたり、
他人の脳みその中を覗けたりする。膨大な知識の海を泳ぐことができる。
長男は、たとえ全ての大学には落ちたとしても、「読解力を武器」として、
人生を渡っていくことが出来るような気がする。
大学なんて、落ちてもいいし、受かってもいい。
どういう状況でも、納得いく人生を目指していくならば。
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4時間くらいで終わると思っていたら、編集ソフトの互換性が悪くトラブル続き。
パソコン編集って予期せぬトラブルが起こるので、まいります。
結局、15時間、編集室に籠りました。作業終了は朝の4時。トホホ。
この年になると徹夜はキツイっす。
翌日も朝から作業の予定で、帰宅するのが面倒になり、車の中で仮眠。
こういう時のため、車には寝袋と毛布を常備しています。
とあるビルの地下駐車場でしたが、一度もエンジンをつけずに、
つまり暖房を入れずに夜を明かせました。
ジプシー生活、案外楽しいものです。
と言うわけで、本日も赤坂にて編集作業。今日は帰宅します。
番組は、BS-TBS「それがしりたい」で「人工関節最前線」
2月4日よる7時から放送されます。
昨年、TBS「夢の扉+」で放送した「人工関節」が、大変好評だったため、
それに、取材をプラスし構成を変えて、一時間番組に仕上げました。
お時間ございましたらご覧ください。
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