浜岡原発。気仙沼。陸前高田。
2011年 05月 07日
管総理が、静岡の浜岡原発を停止するように要請した。
浜岡原発は、地震と津浪に襲われる可能盛大の、世界で一番危険な原発と、何度かここにも書きましたね。
それにしても稼動している原発を事故や不具合なしに止めることは、前代未聞。英断と言っていいでしょう。
国が、原子力脱却への舵を切った象徴的なことなのかもしれない?
いやいや、そんなことありえないです。期限は防潮堤の新設までですからね。
話は変わりますが突然、被災地の気仙沼と陸前高田に行ってきました。
テレビで何度も映し出されている恐ろしい風景が広がる。
重油と磯の臭いと、腐敗臭が混ざったような空気が漂う。
瓦礫の中、家族のアルバムなど散乱。その写真の笑顔が悲しみを誘う。
気仙沼では、津浪に陸地まで流された大きな船が象徴的。
火災が発生したエリアでは戦後の焼け野原という感じ。
陸前高田に続く道沿いのいくつもの集落も、ごっそり津浪に持って行かれている。
陸前高田は、海沿いに平地が広がる町。それが全て波にやられていた。
人々が住んでいた広大な土地が、何もなくなっていた。
海沿いのエリアから、高い土地までは相当な距離がある。逃げる間もなく波にのまれたのだろう。
ビーチサイドに立つリゾートホテルも破壊されていた。
その被災地から、車で10分ほど走れば、東北ののどかな山村の風景が現れる。
水仙と桜が咲き、野菜を作り洗濯物を干す、という当たり前の日常生活がある。
平地の少ない三陸。人々は数百年をかけ、海沿いに街を形成した。
その街づくりを、今後止めるとして、山間にどんな街が作られるのだろう。多分数十年かかると思うのだが。試練は続く。
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