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ディレクター込山正徳の個人的ぼやき


by papanamida

リアルなサスペンス映画 「ザカリーに捧ぐ」

前回、アメリカのドキュメンタリー「ジーザス・キャンプ〜アメリカを動かすキリスト教原理主義〜」
をDVDを借りてきて観た、と書いた。
これは、MXテレビの『松嶋×町山 未公開映画を観るTV』で放送されたものをDVD化したものである。

今回は、同じシリーズの 「ザカリーに捧ぐ」 を観た。これが衝撃的なドキュメンタリー。予告編は以下。



2001年に殺害された医師アンドリューの友人である監督による作品。

アンドリューは、駐車場で元ガールフレンド・シャーリーに殺害される。
殺人犯シャーリーはカナダに移住、そこでカナダ司法の無策により、自由の身となる。
そしてシャーリーはアンドリューの子供を妊娠していた。 出産し、ザカリーと名づける…。

赤ちゃんザカリーは、アンドリューにそっくり。
アンドリューの父と母は、息子を殺した殺人犯を許せないのであるが、
ザカリーを可愛がり、殺人犯と交互に養育していく。

しかし、殺人犯シャーリーは、鬼畜である。ザカリーをめぐり、恐ろしい結末を迎える。

というような内容だが、これはリアルな話なのである。作り物のサスペンス映画とは次元が違う。
犯罪者の人権は、必要以上に守られ、犯罪被害者の家族の意見は聞き入れてもらえない、という
カナダの司法制度の矛盾も描かれている。

殺されたアンドリューの親友が執念で作り上げたドキュメンタリー。是非、レンタルして観ていただきたい。

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by papanamida | 2011-02-12 12:38