原田大二郎さんと息子
2010年 07月 12日
山口県の自民党大国での選挙戦で、なかなか容易ではないようだ。
原田大二郎さんとは、12年前、ベトナムを3週間、旅した思い出がある。
原田さんの一人息子、虎太郎さん と親子の旅を密着取材して90分の番組にした。
虎太郎さんは当時22歳。出生のときから難病を抱え、発育が少し遅れた。
小・中学校では、いじめを受け、学校に通えなくなった。
苦しい体験を乗り越えて、とても優しいピュアな男子に成長していた。
そんな息子と父・原田大二郎さんには、すこしばかりのわだかまりがあった。
虎太郎さんが、いじめを受け悩んでいたとき、原田さんは俳優業が忙しく、息子の苦しみに対峙してあげられなかったそうだ。
父は、いつでも元気いっぱいの熱血漢。そのペースに虎太郎さんが、着いていけず呆れていることが旅の途中で何度もあった。
虎太郎さんは 「お父さんは自分のペースで周りが迷惑する!」 などと父親に不満をぶつけていた。
そのような親子の不協和音が、ベトナムを旅していく中で徐々に薄まっていくのを感じた。
親子は、日本を離れて本音をぶつけ合うことができたからだ。
二十歳を超えた息子が父親との3週間の時間を海外で過ごすなんて、通常はないですものね。
ベトナムにて私と原田親子。
ありがたいことに、というか、おこがましいのだが、番組が企画した旅であったにも関わらず、
この番組出演は原田親子にとっては、とても意義深いものとなった。
なぜなら、その後、虎太郎さんは旅で訪れた、ベトナム・フエのストリートチルドレンの施設に、しばしば訪れるようになり、
親から虐待された子どもや、住む場所のない子どもたちを助けるというボランティアを続けたからだ。
「つらい子どもを助ける」 という、人生の大きな目標ができた。
虎太郎さんは、ベトナムの子どもと養子縁組をして、その子どもの生活費や学費を援助も始めた。
今、虎太郎さんは34歳くらいだ。今は日本で、陶芸作品を作ることに夢中だ。
今回、選挙の2カ月ほど前、虎太郎さんから電話があった。
「お父さんが、選挙に出るから、応援宜しくおねがいします」 との事。
一人息子、虎太郎さんは少しでもお父さんの力になればと、知人に電話をかけ続けた。
心優しい息子なのだ。
結局、父の当選はかなわなかったが、
原田大二郎さんは落選しても志は変わらないそうだ。13日には山口・光市に住居を構え、単身赴任生活を開始するという。
「議員を目指します。これが始まり。政治家として死にたい」 と早くも再出馬を宣言したそうだ。
原田大二郎さんは、66歳。 まだまだ体力も元気も失っていない。
世の中の不正に闘い、弱い者を助ける役目を負ったならば、奮闘していただけるに違いない。
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