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ディレクター込山正徳の個人的ぼやき


by papanamida

日中サービス比較。

先日、北京に滞在中、コーヒーの飲めるベーカリーに行ったのですよ。都会の街角にある結構垢抜けているオシャレなパン屋さんですよ。
北京在住の日本人女性ディレクターと、うまそうなパンをプレートに乗っけてレジで精算して、ホットコーヒーを頼みました。
小さな席に座り、女性ディレクターがコーヒーを飲もうとして、カップに口紅が付いているのを発見、すぐに従業員を呼び、中国語で抗議。
女性ディレクター「これ、口紅ついていますよ」
そしたら、その従業員は「あなたの口紅が付いたんじゃないの」とぬかします。
「まだ、一口も飲んでいないのに、付くわけないでしょ。それに私口紅なんか付けていないし」とホントにスッピンディレクター。
「変えますか」と従業員は面倒くさそうに、まるで悪気なし。
「すぐに変えて持ってきて」と命令。5分後に、従業員が紙コップに入れてコーヒーを持ってきました。
その時も、一言も謝罪はありません。
さすが、これが中国式のサービスなのかと、知ることが出来、楽しいひと時でした。

それと対照的な出来事が、一週間ほど前、日本でありました。
四国の高松で取材が終わり、高松駅前でレンタカーを返却、新横浜まで新幹線で戻りました。
新横浜に着いたとき、レンタカーのフロントの小物入れにウォークマンを忘れてきたのに気付いたのです。注意力散漫なダメな私です。
その日は、レンタカー屋の営業時間も終わってしまったので翌日、営業所に電話して、調べてもらったら、幸いウォークマンが見つかりました。
私は自分のミスなので「すいませんが、着払いで送っていただけないでしょうか」と提案。
そしたら、店員は
「こちらがお忘れ物のチェックで見過ごしてしまったことが原因です。
大変申し訳ございませんでした」
と、
ものすごく丁重。送料は必要ないとのこと。
言って置きますが、別に私は、恫喝したり凄んだりしていませんからね。

すぐに送ってきましたよ、私のウォークマンが。それも壊れないように、小さな小物入れに丁寧に梱包されて。
そして手書きの手紙には、またまた、自分たちレンタカー屋のミスを詫びる文面が。どこまでも丁寧、お客様を大切にしている姿勢。
さすが、これが日本式のサービス。

あるときは、日本の細やかで神経質すぎる人間関係よりも、
中国の大雑把で大らかな人間関係がいい、なんて思うこともあるけれど、
やっぱり、年取ってくると、落ち着きのある日本的な人間関係の方が、
しっくり来るようになるんだよなあ、なんて考えてしまう2つの出来事でした。

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by papanamida | 2010-04-16 16:38