ディレクター込山正徳の個人的ぼやき


by papanamida

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平和維持できるのか。

何が起こるかわからない緊張が続く極東。
北朝鮮が、日本にミサイルを撃ち込んでくるということも、無いことではない。
もしそうなったら、平和ボケしている日本の世論はどうなるのだろう。

例えば、地方都市にミサイルをぶち込まれ、100人の死傷者が出たとする。
犠牲者には、女性や子どもも含まれる。

北朝鮮のテレビでは、 「敵国日本の都市を、我が金主席様のミサイルが殲滅させました」
なんて、あの大げさな口調でヒステリックに叫んでいる。

日本では、民族派右翼が、 「今すぐ北朝鮮に天誅を!!!」 などと街宣がヒートアップ。
テレビでは「お笑い番組」が自粛され「報道番組」一色になる。
国会では、「自衛隊派遣が可能かどうか」の議論で燃え、日米安保で「アメリカ」に協力要請。

果たして、そうゆう状態でも 「平和憲法維持」 を表明し続けられるのだろうか。
私自身を含めて、全く心の準備が出来ていない。
当たり前のように、存在していた「平和」を突如乱された時、正常な判断が出来るのだろうか。

世論は、二分するだろう。 「アメリカに協力する形で武力行使せよ」
「何があっても、武力は使用しない」 とに。
うーーん。こんな難しい決断。もしかすると近いうち、迫られることが、ゼロとは言えない。

戦争って、こうやって始まっていくんだな。

なんだか、深刻な話すぎましたね。次回は軽い話しましょう。
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by papanamida | 2010-11-30 02:25
最近、 「一億総ガキ社会」 (片田珠美著・光文社新書) という本を読んだ。
若者と世の中に対して、普段なんとなく私が感じていることを、
より深く考察し文章にしてくれているというようで、
読みながら 「なるほど、その通りだあ」 と何度も頷きながら読み進めていった。
以下、簡単に内容を記します。

精神科医である筆者が最近の臨床現場で感じている、3つの特徴的な傾向がある。
1、ひきこもりの増加にみる 打たれ弱さ、
2、何でも他人のせいにして切り抜けようとする他責的傾向、
3、覚醒剤や合成麻薬などにすがる 依存症の増加。
これらの根源に横たわるのは、実は同じ病理である。
いずれも、 「こうありたい」 という自己愛的イメージと、現実の自分とのギャップが大きすぎ、
ありのままの自分を受け入れられないのである。

「自分は何でもできるんだ」という 空虚な幼児的万能感 をひきずったままの若者・大人の増加。
その「成熟拒否」の背景には、親の側の過大な期待と、現在の幼・青年期には 失敗や喪失体験が少なく、
精神分析でいう「対象喪失」が機能しなくなっていることがある。

本書では、臨床例・事件例をもとにこの問題を分析。
喪失を受けとめ、地に足のついた真の再生を果たすための処方箋を示す。

このあたりの文章が良かった。

「人間の欲望とは、他社の欲望である」とフランスの精神分析家ラカンが言ったように、
人間の欲望などというものは、所詮他の誰かの欲望を取り込んだに過ぎない。
この基本原則が忘れられ、「自己の開花」が強調されるようになったために、
「自分らしさ」を求めて「自己実現」やら「自分探し」やらに
走りすぎた大多数の「普通の人々」は、「自分である事」に疲れてしまった。
その結果、落ち込んでうつになる人々が増えている一方で、「実現すべき自己などない」、
つまり自分が「空っぽ」である事を受け入れられない人々は、
他人を責める事によって空虚感を埋め合わせようとしている。

消費社会が「あきらめないで」というメッセージを送り続けいている以上、
「あきらめること」=断念を拒否する人々が増えるのは当然だろう。
断念せずにすむ手っ取り早い手段が開発されたことが宣伝されればされるほど、
以前であれば、「あきらめること」を受け入れざるを言えなかった人々も、あきらめられなくなった。
(中略)あきらめきれない「成熟拒否」が増殖し、他方で、依存症が急増している。これは当然の帰結である。


いつまでもあきらめないことがストレスにつながり鬱になっていく人って結構多いだろう。
このような分析は、なかなか納得感があった。
まずは、「生きているだけで儲けもの」と思わないとダメなんだろう。

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by papanamida | 2010-11-29 10:42
昨日の夕方、旧友と会うため出かける支度をしていた。
安物のインチキ革ジャンに、毛糸の帽子を被って家を出ようとしたら、
妻が私の姿を見てニヤニヤしている。

そして 「なんだか、路上で暮らしている人みたいだね」 と言う。
ダンナのファッションに対してずいぶんと、厳しいことを言うではないか。そして妻は続ける。
「なんだか、ゴミから拾ってきた服を着ているみたい。その姿で渋谷に行くの?」

栃木出身の妻にとって、渋谷というのは大都会のファッションの中心のように感じているようだ。
私は「大丈夫。渋谷にも、たくさんのホームレスがいるから、
  この格好は目立たないよ」
と言った。
妻は大爆笑。

このように、妻から見ると私のファッションは、
「どうしようもなくダサい」から「どうしようもなく路上生活者的」と格上げされたようだ。
私を知る人は、どう思いますか。そんなに私の格好は、変ですか?

先月は、ファッション関係のDVD撮影があり、ファッションモデルとの仕事をした。
当然、ファッション関係の方々はオシャレ。
そうゆうこともあるから、私も、もう少しマトモな格好しないとヤバイかもねえ。

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by papanamida | 2010-11-26 12:35
ビートルズの曲がアップルストアで購入できるようになりましたね。世界中で、一番ダウンロードされた曲は何かご存知ですか?

私が予想するに有名な曲、let it beかhey jude だろうと思ったのですが、
実は here comes the sun だそうです。

ジョージ・ハリソンの曲でジョージ自身が歌っていますよね。
不思議ですね。なんでですかね。もちろんいい曲ですけど。

私は、かつて自分のドキュメンタリー番組で、here comes the sunをタイトルテーマ曲のように使用させていただきました。

500グラムで生まれ、盲目という障害を負った井上美由紀ちゃんと彼女を叱咤して育てるお母さんの日常を追いかけたドキュメンタリーです。

ある意味、淡々と日常を描写しただけなのですが、ありがたいことに、その年のATP総務大臣賞を頂きました。
たぶん、審査員たちの年齢が、ビートルズ世代だったのですよ。それで、音楽が作品の雰囲気を上げてくれたのだと思います。

これが、here comes the sun 聴いてみてください。


私が、ビートルズで一番好きな曲は? 訊ねられたら、とっても困ってしまいますが、D'ont let me down
 I've got the feeling あたりを選びますかね。
どちらも、ちょっとブルース影響を感じる曲ですね。I've got the feeling ポールとジョンの掛け合いが、すごいかっこよいですよ。



くどいようですけれど、またまた番組宣伝。NHKの番組は8年ぶり。
NHK-BSの15分の小さな番組です。「熱中スタジアム」の場合は、後半の15分です。

「熱中人」「手作りヒコーキで大空へ」 【放送予定】

※「熱中スタジアム」としての放送
   【先行放送 Hi】 11月25日(木) 19:00~19:59
   【本放送 BS2】 11月26日(金) 22:00~22:59
   【BS2再放送】  11月29日 (月) 20:00~20:59
   【Hi再放送】    12月 1日(水) 00:00~00:59
   【NHKオンデマンド】 本放送翌日の(土)18時~2週間後の(土)24時まで

※「熱中人」としての単体放送
   【本放送 BS2】 11月27日(土)  7:30~ 7:45
   【再放送 BS2】 11月27日(土) 18:40~18:55
   【再放送 Hi】  12月 7日(火) 19:45~20:00
   【NHKオンデマンド】 本放送翌日の(日)18時~2週間後の(日)24時まで
   【海外配信(NHKワールドプレミアム)】
本放送翌日の(日) 11:45~12:00 (※日本時間)
放送翌週の(土)  0:55~ 1:10 (※日本時間)

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by papanamida | 2010-11-25 03:33
就職氷河期だという。近頃の大学生は2年生頃から就活を始めるという。

「就職が決まらず、就職活動を続ける学生がかわいそうである」という論調がマスコミにある。
それなのに、安定した大企業には入りたい学生が殺到しているが、中小企業は敬遠されている。
大企業に入れば、安定した生活、例えば年収一千万円が叶えられる。中小企業ならば、半分以下かもしれない。
「人生ゲーム」で最初に職業を決めるときに、まず不利になるという訳だ。
なんだか要領のいいヤツがエスカレーターに乗るようにスイスイ行けちゃう世の中に、私などは抵抗がある。

ほんとうにそんなことが常識であっていいのか。
そんな常識を打ち破るべきだろうが、という 反骨精神 が、若者にはあってほしい。
本当に生きづらいと感じているのならば、社会自体を変革するべきだという、気概がなぜ生まれないのだろうか。
結局、ぬるま湯の中で生きているのだ。携帯電話とコンビニがあれば、飢餓を感じることなく生きて行けるのだろう。

かわいそうでもなんでもない。
いつの世の中でも、やりたいことをするには生きづらいものなのだ。


私は、大学卒業時にどこにも就職していない。
内定していた会社での、試雇期間中、その会社が嫌になって辞めた。
「辞めたい」という意思を社長に告げた時、その社長は激怒し
「オマエは一生、映像業界で生きていけないぞ」と脅された。

私は、 「好きなことをして金を稼ぐ」 ということをどうすれば叶えられるのかを、
アジア貧乏旅行をしながらぼんやりと考えた。
それから26年。一度もちゃんと就職しなかったが、好きなことをして、充実感をもって楽しく生きている。

話は、あっちこっちと飛ぶが、最近、反骨精神の音楽がないなあ、と感じる。
20年位前のブルーハーツを最近聴いた。


若者の社会に対する心の叫びみたいなものが、伝わってくるストレートなロック。なかなかいい。
内容は、黒人差別のことを歌っているようだけれど、もっと普遍的にも感じる。

「神様にワイロを贈り天国へのパスポートをねだるなんて本気なのか?」

「生まれた所や皮膚や目の色で いったい僕の何がわかるというのだろう」


というフレーズがぐっと来ますね。 こうゆうちょっとトゲがある音楽がなくなったなあ。

まとまりのないオヤジのぼやきで、申し訳ございません。

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by papanamida | 2010-11-23 10:19

オランダの公衆トイレ。

オランダ、アムステルダムの街には公衆トイレが皆無で困った、と先日書きました。
そうしましたら、「オランダ大好き」という妻の旧友から妻宛にメールがありまして、
「男性用トイレは街角に結構ありますよ」 ということです。
わざわざそのアムステルダムの公衆トイレの写真まで送ってくださいました。
ありがとうございます。これがその公衆トイレ。左の灰色のものです。
a0134371_1363043.jpg


今回、私はあるイベント会場の入口で、一度だけこのトイレを見まして、
同行者のオランダ人が実際にオシッコしていました。
これは、この電話ボックスのような箱の中で、オシッコをするのではなく、
このボックスの側面にある筒に、オシッコをするものなのです。
つまり男性の立ちションを補助する程度のトイレです。
街中に置いてあっても、立ちション姿が歩行者から丸見えです。
公衆面前チンチン丸出しトイレという感じがします。

小便をめがけて入れる便器が筒状になっており、その直径が15センチほど。
また、その筒の位置が、地上80センチ(推測)ほどに設定されているため、
私のミサイルが、その位置で発射可能かどうかの疑問が残ります。
つまり私には、高すぎるかも、なのです。

そもそもヨーロッパの男性用トイレの便器の位置は、高すぎることが多いのですよ。
あれは、時々すごく嫌味に感じてしまいますよ。
「どうせ、おれらアジア人は、身長もちっちゃいし、ミサイルもちっちゃいし
 こんな高い便器、届きませんよ!! あんたらとは違いまっせ」
といつも、独り言をぼやきながら背伸びをしてオシッコをしていまして
なかなか、ステキな旅情を醸し出してもらっております。

さて今回、大き目のスーパーや衣料品店で、「トイレありますか?」訊ねても、
「うちには、ありません」とそっけない。
沢山の店員が働いていてトイレがない筈がありません。
要するに、見ず知らずの人にトイレは貸さない、という習慣なのです。
駅のトイレは、一回60円取られましたし、しかたなくカフェに入れば、
200円位のコーヒーを飲む必要になります。これは、結構やっかいなこと。
日本はいいですよね。コンビニ、パチンコ屋、スーパー、
どこでも気軽にトイレ借りることができますからね。

アジアはどうでしょう。
例えば、インドの町などでオシッコをしたくなつても、街のいたるところで、
皆が用をたしているので、こちらも気兼ねなくすることができます。
なにしろ、大便さえもストリートでやっていますからね。
野良犬や野良牛も、どこでもやり放題。自由というかメチャクチャというか・・・。
だから街が、くさい。

しかし、ヨーロッパではそうはいきません。
人々は秩序と高い道徳観を持って過ごしていますからね。
それに加えて、街が絵葉書みたいに美しいですから、
そこに自分の排泄物の痕跡を残すことに躊躇してしまうのですよ。
アムステルダムの街も美しいですからね。

街に、公衆トイレを増やしてくれれば、言うことないんですけれどね。

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by papanamida | 2010-11-22 01:31

オランダ写真。

帰国しましたので、オランダ写真をアップしますね。

まずは、南米ブエノスアイレスから出稼ぎに来ている映画監督の情熱的な男。
本当にカルロスゴーンに似ているでしょ。
a0134371_1463720.jpg


次に、典型的なアムステルダムの風景。
a0134371_1475332.jpg


地方都市スヘルトンヘンボッシュの街。美しいですね。
a0134371_1484840.jpg


オランダの町は、公衆トイレが皆無。これが一番困る。

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by papanamida | 2010-11-20 14:11

オランダ料理。

オランダの名物料理ってご存知ですか?
私は、全く知らなかったのですが、
昨晩、K-1チャンピオンのアンディー・サワーの家で
アンディーと奥さんが作ってくれました。

ジャガイモの皮を剥き茹でて、潰す。
そこに、赤紫色のブロッコリーの茹でたものを潰して混ぜる。
そうすると、赤紫のマッシュポテトが出来上がります。
それにアンディーが作ってくれた玉ねぎ入りの肉団子。
お皿にはその2種類の料理だけ。そこに茶色いソースをかけて食べます。
これが、典型的な家庭のオランダ料理だというのです。

うーーむ。なかなか質素というかキラビヤカさからは程遠いものです。
もともとは農家の家庭料理なんでしょうね。
食べてみると、重くなく、まあまあいけるのです。

ともかく私にしてみたら、K-1のチャンピオンがわざわざ作ってくれたものですから、
「おいしいおいしい」と平らげました。ありがとう。アンディー。
彼は本当に紳士的で親切な男でして、
今日も近所の風車と、町の中心に位置する厳粛なるカテドラルを案内してくれました。

オランダで、もう一つアンディお勧めなのが、チーズ。
有名なゴーダチーズなど、それはそれは、歴史のある食べ物らしい。
海に面している割に、それほど魚介類については、人々はあまり関心がないようだ。

うーむ。うーむ。やっぱり日本の食べ物っておいしいよなあ、
と海外に出ると最近はいつも感じてしまいます。

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by papanamida | 2010-11-18 06:20
オランダ滞在5日目。
今回の取材はコーディネーターも通訳も同行していません。
自分ひとりでホテルや駅や取材先に行かないといけません。これが結構大変なこと。
全く知らない土地、それもオランダ。オランダ語。

英語がある程度通じますが、オランダ人は結構イイカゲンな英語を喋ります。
要するに、英語にオランダ語やドイツ語やスペイン語がゴチャゴチャ混じっていて聞き取りにくいのです。
私の英語は、中学生英語ですので、相当にあやふやなやり取りで進めています。

昨日、オランダ南部のスヘルトヘンボッシュという駅から、タクシーに乗りました。
その運転手が、カルロスゴーンが長髪になったような鋭く独特な存在感の顔をしておりまして、

私が、 「あなたは俳優みたいなルックスですね」 と言ったら、
その長髪のゴーンは運転中なのに大きなジェスチャーでこう答えました。

「そう、私は俳優。今、危機なのでこうしてタクシーを運転しているんだけどな」
「危機」と言うのは、要するに長髪ゴーン自身の経済危機のことらしい。

私は「本当ですか、俳優ですか。素晴らしい」と社交辞令でやりすごしたら、
「今は、映画監督 をしているんだ」と言いながら名刺をくれる。運転中なのに。
名刺には、「インディペンデントフィルムプロダクション SAYE FILM」とある。

映画監督なのに、オランダの地方都市でタクシー運転手をしているなんて、ちょっと怪しい。
それに、この長髪のゴーン、土地勘があまりないようだ。
ナビゲーションに住所を入れる時も、スペルを間違っていた。そうゆうところは、私見逃しません。

結局、何度も友人に電話をかけ、行き先の確認をしている。それもスペイン語が混じっている。
私が「あなたは、どこの国から来たのですか?」と訊ねたら、ここからが興味深い話だった。

ゴーン「生まれたのは、イランだ。その後、アルゼンチンのブエノスアイレスにいた。
そして今は、オランダだ。私は、スペイン語、英語、アラビア語、オランダ語、フランス語が喋れる」と言う。

私は「素晴らしい!!!」と感嘆するふりをして質問する。
「なんで、オランダにいるの?」
「だから、危機なんだ。危機」と言う。そしてゴーンは続ける。

「私は、オランダが好きでない。退屈な所だ。
 オランダは寒い。オランダ人も気候と同じように冷たい。
 ブエノスアイレスは、いいぞ。タンゴも最高。料理も最高。
 一年のうち8ヶ月がビーチで泳げるんだぞ。ブエノスアイレスは最高!!」


と大声で叫びながら、タンゴみたいな歌を歌いだす。
歌いながら、時々ハンドルから手を離し、車は蛇行運転をする。
しかし、ゴーンはそんなの気にかけない。
オランダでラテン系?イラン人のタクシーで死にたくないよお!!!!

それにしても、目的地にはなかなか着かない。同じ道をぐるぐる回っているんじゃないか、このゴーンは。
情熱的なのは、わかるけど、ちゃんと仕事してくれよ。

そのうち、ゴーンの話は、勝手な人生哲学みたいになっていく。

「俺には子どもは、いない。公式にはな。ハッハッハッ。
 本当は、世界中にいるかもな。ハッハッハ!!!! 俺の知ったことではない。
 でも公式に責任をもつ子どもはいない。
 俺は、子どもや家庭に責任を持ちたくないんだ。
 俺が責任を持つのは、一つだけ。わかるか? それはアートだ。
 俺は、俺のアートには全て責任を持つ」


とかなんとか、喋り続ける。彼の言うアートとは、映画のことらしい。
私も実は、映像の仕事をしていると身分を明かし、
映画や編集の最新技術について話をしたら、ゴーンも結構、知識があった。
映画監督というのも、全くのデタラメではなさそうだ。

そして、ようやく目的地に到着。ふーっ助かった。
ゴーンは「今度一緒に、飲もうな。いつでも電話してくれ」と言い、お釣りの小銭を手渡す。
ゴーンは、車から降り離れていく私に、いつまでも笑顔で手を振っていた。

経済危機で、しかたなく、好きでもない土地オランダでタクシーを転がしているゴーン。
彼が、この土地に馴染まないのがよく理解できる。

オランダ人の生活は、地味で実直。彼のようなラテン系のノリとは全く違う。
仕事よりも、タンゴと女とアートが好きなゴーンには合うはずもない。

早く経済危機を乗り越えて、ブエノスアイレスに戻ってよ、ゴーン。
いつか、世界的な映画の賞で彼の名前を見かけることが、あるのだろうか。

ゴーンの本当の名前は 「Kia Aziz」。今、「SAYE FILM」で検索したら、
立派なホームページがありました。本当に、アルゼンチンの映像制作会社の代表でした。
http://www.sayefilm.com/

こっちも、インディペンデント(独立系)の映像制作会社、ファルーカの代表。幸いこちらは経済危機ではないけれど。
地球の反対側で、同じ様なことをして生きている男と、オランダの地方都市で出会うなんて、なんて不思議なこと。
なんだか、疑って申し訳なかったなあ。 それにしても面白い出会いでした。
彼の写真は、帰国したらアップしますね。

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by papanamida | 2010-11-17 06:23
ある取材で、オランダ に来ています。オランダには生まれて初めて入国。
国土の面積は九州と同じ。言語はオランダ語。英語とドイツ語の混ざったような言語です。

有名なのは、ハイネケンビールとゴッホと風車とチーズと木靴くらいなのかなあ。
私は、この国には詳しくありません。

高速道路からの景色は、北海道十勝 と同じよう。広い草原に牛がちらほら。
でも美味しい北海道ラーメンはありません。

時々、あの伝統的な風車 を見かけ、ああここは、オランダなのだあ、と感じます。
マクドナルドも点在。アメリカのチープな食文化が浸透しています。

ここ数日間、ずっと雨。どんよりとした鉛色の雲がたちこめちょっと落ち込む天気です。
明日は、アムステルダム観光でもしてみます。
写真もアップしたいのですが、旅先のIT環境があまりよくなく、アップできずにいます。
後日アップしますね。

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by papanamida | 2010-11-15 05:04