ディレクター込山正徳の個人的ぼやき


by papanamida

虎太郎さんと、ベトナムの子ども。

昨晩、ある方から久しぶりに電話をいただきました。
「こみやまさーん、明日、僕の陶芸展、見にきてよ」と。
ちょっと焦りながら話すけど、優しい声。
電話の主は、俳優・原田大二郎さんの一人息子・原田虎太郎さん34歳だとすぐにわかった。
そして本日、私はその陶芸展にお邪魔した。

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原田親子とは12年ほど前、ベトナムを3週間旅行した。
フジテレビ「感動エクスプレス」にて
「原田大二郎親子の ベトナム輝く笑顔に出会う旅」 という番組取材だった。

虎太郎さんは出産時の事故と幼児期の病気のため、成長が普通より少しだけ遅れた。
小学校、中学校時代はクラスメイトにひどくイジメられ、不登校に陥るという辛い過去を持っていた。
息子がイジメを受けていた頃、お父さんの原田大二郎さんは「たけしの元気の出るテレビ」で大ブレイク。
タレント活動多忙により、息子の悩みを正面から向き合うことが出来なかったそうだ。
そのことを息子・虎太郎さんは、当時多少恨んでいて、ベトナムの海岸の側の民家に宿泊した夜、一気にぶちまけた。

「お父さんは、僕がイジメられていたのを知らないでしょ!
僕は、ホントに辛かったんだ」
と、詰め寄った。

大二郎さんは、真顔で言葉を失っていた。

そんな親子が、ベトナム滞在中、ストリートチルドレンたちに出会ったり、
ベトナム戦争で米軍が撒いた枯葉剤の影響で障害を負った子どもたちを訪ねたりしていくうちに、
徐々に親子の溝が薄まっていった。

中部の古都フエに元ストリートチルドレン達が生活する「子どもの家」という施設がある。
そこを2人は訪れ衝撃を受ける。親から捨てられたり、町で物乞いをして暮らしてきた子どもたち。
彼らが学校に通えるようになり生きていく活力が芽生え、その笑顔が輝いていた。
虎太郎さんはそこで3歳の男の子ヒー君と出会う。ヒー君は両親が育てられなくなりここへ送られてきた。
虎太郎さんは、ヒー君におんぶや抱っこをせがまれ、嬉しそうだった。
数日間の滞在ですっかり仲良くなった2人、別れの時は辛そうだった。

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帰国してから虎太郎さんは、驚く行動にでる。毎月ヒー君のためにお金を送り続けたのだ。
学校に行くこと、生活のことなど、経済的にヒー君を助けた。そうして、12年以上の月日が経った。

そして今日、虎太郎さんは嬉しそうに言う。
「ヒー君が成長して今年から、窓枠を作る会社で働いているんだ。」と。
「えー!!すごいね、あの時は3歳の甘えん坊だったのにね」
ほんと、私にとっても感慨深い。うれしい。

私は番組の取材で、ある意味、無理やり虎太郎さんをベトナムに連れて行った。
そこで彼が出会った不遇の子ども・・・。
その人生を虎太郎さんは、変えた。教育の機会を与え、生活を支えた。

「来年か再来年に、またベトナムに行ってヒー君に会いたいんだよね」と虎太郎さん。
「いいね、いいね、私も行きたい!」と私。
「込山さんも行こうよ、行こうよ!」

とってもいい話だ。
これをまたまた撮影してドキュメンタリーを作りたいな、って思いました。

それにしても虎太郎さん、よかったね!!そしてヒー君もよかったね!!
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by papanamida | 2009-12-13 22:59