「素敵な宇宙船地球号」は、素敵だった。
2009年 09月 30日
「環境」「エコ」をテーマにした30分のドキュメンタリー情報番組だった。
トヨタがスポンサーだったのは初代プリウス発売のときをきっかけに、
番組を立ち上げたからだったそうだ。
亡くなられた緒形拳さんも、リポーター、ナレーターをしていた。
先日の日曜日、その良質な番組の12年半の歴史に終止符が打たれた。
私も、今までに3本、ディレクターとして関わらせて頂いた。
難解な環境問題を30分間に凝縮し、分かりやすく説明し、できれば視聴率を高くする、といのが
私たちスタッフに課せられた責任だった。
けっこう難しい挑戦だが、やりがいはあった。
私は、マレーシアのジャングルで、「夢で生き方を決める」という部族を追いかけたり、
丹沢で傷ついた鳥や狸を助ける自然保護センターを取材したり。
今年は、四国の山奥、かずら橋の架け替えを追いかけた。
不況の影響が、ズシリズシリとボディーブローのように、効いてきている。
スポンサーがお金を出さなければ、我々テレビ業界人は、ご飯を食べられなくなっていく。
地味ではあっても良質なドキュメンタリー番組というのがある。
私の立場からすると、そうゆうものが、少しでも多く残って欲しい。
このままいくと、地上波は、クイズ番組と、お笑い番組ばかりになってしまう。
今夜「素敵な宇宙船地球号感謝の宴」があった。
番組に関わってきたスタッフたちが駆けつけていた。
みんな、発表の場が無くなる事に寂しさを呟いていた。
しかしテレビ局のプロデューサーの残念ぶりと熱意に、
将来また、「宇宙船ネクスト」が発進する予感がした。
ぜひまた、よろしくお願いいたします。