ディレクター込山正徳の個人的ぼやき


by papanamida

山田太一作 「早春スケッチブック」に、魂揺さぶられたという話。

私はテレビ業界のはじっこで、ご飯を食べさせてもらっている身でありますが、
学生時代はテレビ業界で働くことを予想していませんでした。よってテレビドラマもあまり観ていません。

だが、なぜだか 山田太一作 のドラマは中学生頃からよく観ていました。大好きでした。
思い返すと、私の映像制作の原点になっています。
鶴田浩二主演でガードマンの人間ドラマNHKの 「男たちの旅路」 シリーズ。
三流大学の若者を描いたTBSの 「ふぞろいの林檎たち」 などなど、名作ばかりです。

そして私の心の奥底に大きな影響を与えたのが、フジテレビの 「早春スケッチブック」 です。
好きなテレビドラマというより、 「人生のバイブル」 と言ってもいいほど影響を受けました。

以下、ウィキペディアより抜粋。青色文字。
一見平和に暮らしている現代日本の、平均的な日常生活に存在する「空しさ」や「生きにくさ」、「疑問」や「憤り」を生々しく描き、
ありきたりな自分がどのように生きていけば良いのかを深く考えさせられるストーリーから、多くの脚本家に影響を与えたとも言われる作品である。








a0134371_11382244.jpg優しい笑顔の山田太一さま
テレビ業界に入って数年が過ぎた頃、
私は山田太一さん本人にいきなりファンレターを送りました。
ずいぶんと突拍子もないことをする若者だったのです。
「ずっと山田さんの作品のファンでした。自分が番組を制作する根底には山田さんの影響があります」などと、自分がディレクターをした番組のビデオも同封しました。

すると数日後、山田太一御本人からハガキが送られてきたのです。
「ビデオ受け取りました。後日必ず拝見させていただきます。これからのご活躍を期待しております」などと文章が達筆で綴られていました。
すごいことですよね。日本を代表する脚本家が、単なるファンに返信してくださるなんて。

それから数年後、ある番組企画打ち合わせで山田太一さんと直接お会いする機会が与えられました。
こちらはアイドルの握手会に行くファンの気分。

川崎溝口のご自宅に直接お伺いしました。奥様が紅茶とケーキを運んでくださる。山田さんは、打ち合わせでも丁寧で優しい口調。
ある程度、打ち合わせが進行した頃、私は突然、我慢しきれなくなり
「ずっとあなたのファンでした。以前ファンレターを贈ったこともあります」と打ち明けました。
山田さんは「そうでしたか。あなたでしたか」と覚えていらっしゃる様子。

この話、別にオチはないのです。ただただ、山田さんへの熱を表現したいだけなのです。

先日、NHKの「ディープピープル」という番組で50歳くらいの人気脚本家が対談していました。
その中の三人ともが、 「ドラマ早春スケッチブックで人生が変わった」 と語っていたのです。
この業界、そういう人が案外多いらしいですよ。
あのドラマがなかったら・・・、今のテレビも変わっていたかもしれません。
30年以上が経っても語り継がれる伝説のドラマ。スゴイですね。

私は、「早春スケッチブック」のDVDも以前購入。観直したら、なみだなみだ。今でも台詞が沁みこんできます。
a0134371_11263125.jpg
余談だが、このドラマの舞台は私の故郷であり今住んでいるところなのです。
ロケ地は、すべて近所、見慣れた景色がほとんどです。
このドラマの家族が住んでいたと設定されていた家が、まだあります。
うちから歩いてすぐ。そしてビックリなのが、その家に現在住んでいるのが中学の同級生。驚きです。

そして、このドラマの家族が「子連れ再婚」しているのですが、私も「子連れ再婚」。
不思議な縁を感じるドラマでもあるのです。

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by papanamida | 2011-10-19 11:45