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ディレクター込山正徳の個人的ぼやき


by papanamida

高校1年の夏

長男イサラは高校1年、ブラスバンド部 に入って3ヶ月が経つ。
もともと小さい頃からピアノを習っていたせいもあり、音楽が好きでブラバンを選んだ。そしてこの夏は、その活動で忙しいようだ。
というのも、彼の通う高校は野球部が、かなり強い。
今は神奈川県のトーナメントが、県内の色々な球場で行われており、その応援にブラバンも駆り出されている。

先日は、炎天下で応援し真っ赤に日焼けして帰ってきた。
県内186校がトーナメントで勝ち抜いていく。イサラの高校は7回の試合に勝たないと、甲子園に出場することができない。
今3試合勝ち抜いている状況だ。強豪がひしめいているので、なかなか甲子園への道は厳しいものかもしれない。
まあ、どちらにせよ、汗と土にまみれて必死に戦う姿を間近に見られるのはいいことだ。

私が高校一年の夏は、 「金儲け」 に忙しかった。生まれて初めてアルバイトをしたのだ。

夏休みに入るとまず、子どもの教材の営業セールスをした。
「アルバイトニュース」という雑誌で知ったバイトだ。
インチキくさい学習ドリルを、小学生のいる家庭に一軒一軒飛び込み、セールストークを展開し契約にこぎつけていくもの。

こっちは16歳の少年。初めてのアルバイト。それがいきなり営業セールス。
炎天下、汗ダラダラになりながら住宅地を這い回った。玄関チャイムを押しても、話を聞いてくれる人はなかなかいない。
運よく、話を聞いてくれたお母さんへのセールストークはこんな感じだった。

「実は僕は、このあいだ高校受験が終わったばかりなんです」
ここで相手のお母さんは、 「まあ、そうなの!」 という感じで興味を示す。
そして16歳の僕は、こう続ける。

「受験を通して、小学生の基礎的な学習が
 どれほど大切なことかと痛感しましたよ。
 それでですね。この教材は、お子様の学習を
 無理なく進めることができるのですよ」


などと、実体験を交えてのセールストーク。優しいお母さんが時々いて、温情を示して契約してくれた。
その結果、10日間で10本の契約 を取り付けた。これって結構すごいものでしたよ。

アルバイトの報酬は、一日一本の契約をとれば、一日3000円だった。契約を取れなければ、報酬はゼロだったと記憶する。
ということで、私は10日間で3万円貰えることになった。

そうしたら、その会社がズルイ会社で、約束していた交通費をくれない。
営業で使った電車賃もくれない。高校生のアルバイトをハナからなめているのだ。
ということで、結局私の利益は、10日間で2万円くらいにしかならなかった。

相模大野にある「日本学芸社」という会社だったなあ。ずるくてせこい社長の顔を今でも覚えている。
おい社長!32年前の交通費を返せ!!
このアルバイトを経験し、もう二度と営業の仕事はしない、と16歳の僕は心に決めましたよ。

ともかく、その2万円で、女の子とデートしたのを覚えている。
横浜で 「サタデーナイトフィーバー」 を観た。ジョン・トラボルタがニューヨークのディスコで踊りまくるやつ。
その ビージーズ のディスコミュージックがとても気に入って、すぐに2枚組のサントラをすぐに購入したなあ。
あのアルバム結構よかったですよ。

そんなことで、パラパラとお金を使い果たしてしまった。
そして、16歳の夏休み、第二のアルバイトを経験することになる。
それは、次回ということで。

それにしても、高校一年の夏休み。息子の健全なブラバンの日々と、私の金儲けの日々とは、えらい違いだなあ。
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by papanamida | 2010-07-17 09:48