ディレクター込山正徳の個人的ぼやき


by papanamida

筑紫哲也さんの差別発言

前回に続いて、放送で問題となる「言葉や発言」について、書いてみましょう。

子どものころ「メンマ」のことを「シナチク」って言っていましたよね。
放送で「シナチク」は、ダメ。 「メンマ」に言い換え。
「ラーメン」のことを「シナソバ」と言う人もいますが、これも言い換えですね。

「シナ」と言うのが、かつて中国人に対する別称だったことが、理由だそうです。
でも、石原都知事は、「シナ人」や「三国人」という言葉を公的な場所で、何度も使っていますね。

左翼ジャーナリスト、そしてニュースキャスターとして有名な筑紫哲也 さんが、
「ニュース23」の中で、差別発言をして大問題になった事件がありました。

筑紫さんはニューヨークの犯罪について語った時、
「麻薬の値段が上がったら、ニューヨークの街が屠殺場になる」と発言。

これが、大問題になりました。
私でも、この発言は、そうとうマズイとわかります。
まず現在「屠殺場」という言葉は、ほとんど死語に追い込まれています。ワープロでも変換できません。

かつて、動物を殺し処理する職業の人々は、強烈な差別を受けていました。今も受けているかもしれません。
今は「屠殺場」とは言いません。 「屠場」という事が多いのです。「屠」という文字は「殺す」という意味らしいですが。
しかし放送では、 「食肉加工場」などと言うのが普通でしょう。

まあ、ともかく筑紫さんの発言は大問題となり、 屠場組合と部落解放同盟が牙をむき、
大規模な「糾弾会」を行ったそうです。
「糾弾会」とは、差別した本人を呼びつけ、長時間「吊るし上げ」を行い改心させるようなこと。
「人権問題」を正しく理解させ、差別意識を根絶させるために行う、としています。
これが、一般的には、そうとうに恐ろしいものだと認知されています。

筑紫哲也への、第1回大衆糾弾会は、芝浦食肉市場で開かれました。
席上、筑紫氏が差別の意図はなかった旨釈明したが、参加者からは,激しい罵声や怒号が浴びせられました。
糾弾は4時間にわたって続けられ。まさに長時間の「拷問会」だったそうです。
以後、糾弾会は、毎月1回、計9回開かれました。

食肉加工に携わる人々の「被差別感情」は、相当に深いのかもしれません。
その「傷」が、ニュースキャスターへの憎しみとなって、増幅したのかもしれません。

しかし、その後、筑紫さんは「人権」について真剣に語ることが多くなりました。
私も一度、筑紫さんの「人権講演会」を聴きに行ったことがあります。
知識がないと、発言によって、人を傷つけてしまう、などと語っていました。

部落問題については、今度、詳しく書いてみますね。

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by papanamida | 2010-05-16 11:55