「その日のまえに」小説と映画。
2010年 02月 23日
涙でボロボロになってみっともなくなるかららしい。「またまた大げさなあ」と思ったが、購入した。
重松清の小説「その日のまえに」。
私は5年ほど前に読んだ。帯の注意書きは本当だった。涙で咳き込み苦しくなるほど、毎晩毎晩泣き続けなから読み進めた。
今までの人生でこれほど泣いた小説はない。私にとっての「涙ボロボロ小説ベストワン」だ。
大雑把に言えば、ガンで亡くなる家族のお話だ。数本の短編それぞれが、読んでいくうちリンクしていく。
落ち着いた文体がひとつひとつのシーンを鮮やかに想像させる素晴らしい小説。
その「その日のまえに」が2年前、映画化された。監督・大林宣彦、脚本・市川森一。そうそうたる大御所たちだ。
キャストも南原清隆 、永作博美とメジャーな感じ。 先日WOWOWで放送していた。
「小説と映画は別物」ってよく言われることだけれど、ここまで違うと・・・気を失いそうになった。
予算をかけ、製作者たちが心を込めた作品ななのだから、批判することは言いたくない。
しかし・・・・。
申し訳ないのだが、観るのは途中で辞退させていただいた。
最後までキチンと観たら感動するに違いない。そうに違いない。大林監督なのだし・・・・。
原作者の重松清さんは、この映画をどのように観たのだろうか。気になるなあ。
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